2020年を振り返って:集まれない中での官能評価

今年は、予期せぬ環境の変化により、官能評価や分析の実施に大きな制約が生じました。そして、当社の提供するソリューションにも需要の変化がありました。

1. 個人ごとで官能評価のトレーニング

大勢で集まってパネルトレーニング用のサンプルを共有することが難しくなり、個人や、最小人数だけで簡単に扱えるスニッフィングスティックやGMPフレーバースタンダードを用いたトレーニングプロトコールが開発されました。

2. 離れた場所や自宅で官能評価

CLTでの試験を避け、遠隔(HUTなど)で官能評価を実施する場面が増えることにより、どこでもデータ収集が行えるFIZZ WebやFIZZ Portableの環境が整備されてきました。また、デスクトップタイプのポータブルセンサリーブースが、”適切なディスタンス”をとるために利用されました。

3. 分析機器による補完

官能評価の機会減少を補うために、パターン分析技術による香りや風味、外観分析技術の採用が広がりました。機器分析技術は、官能評価を完全になくすものではないですが、自動(人が行うのはサンプル準備のみ)で多くのサンプルを相対評価することが魅力で、一次的なスクリーニングの使い道が増えました。

今年は、予定されていた学会や展示会が中止、またはオンラインとなり、皆様と直接お会いする機会が、残念ながらほとんどありませんでした。来年もあまり状況は変わらないかもしれませんが、Web会議やオンラインセミナーを通じて、時代に合ったアプリケーションを発信し続けていきたいと思います。

2021年が皆様にとって良い年になるようお祈り申し上げます。